庭のかたち-Les formes de mon jardin- Ikuyo Pupier

金継ぎと上野 Kintsugi et Ueno

猛暑 canicule

今週はちょっと暑い仕事をしていると、酷暑に注意という声がラジオからひっきりなしに聞こえてくる
釉の吹き付けは外に置いていある自作釉薬ブースにて行うので、炎天下のもと。。
大きめのもの、小さめのもの・・時間が経つのはあっという間出来なくはもちろんないのだけど、４０度近く。。午後はアトリエに行かないことに決め、家のなかで金継ぎ作業を。。

カップ2点、内側にそれぞれ縦のヒビが結構な数あり

全部に錫粉を蒔くとしつこくなるので、大きめのヒビにだけ蒔いて、あとの小さいヒビは漆を埋めてそのままのヒビを残してみる

同じものがない器の修復

面白みもたくさんある

漏斗の修復 Entonnoir restauré

* résumé en français en bas de page

こちらは我が家使いだった漏斗
かなり活躍していた台所用品の一つ、香辛料などとともに少し高い位置で壁に掛けてすぐに使える体制で良かったが、ある朝、シリンダーのコーヒーミルに豆を入れるべく使用した後、ホルダーに戻そうと思ったらそこは空中だったキッチンの作業台に落ちた部分が多分に十箇所小さく欠けたところ

よく見ると、そこから対称のところに皹が真っ直ぐ通っていて、叩くとカラカラと音を立てる

かなり愛用しているものだったのでショックだった

これはもうさよならか、、と思ったのだけど、よく見ると面白く直ってくれるかもとも思った

こんなに小さい破片をハジからハジへとくっつけるのは容易でないと思ったが、取り掛かってみることにする

また、いい練習にもなるはず

ちょっと模様

難しかったけど、いい経験だった・・

la restauration de l'entonnoir que j'utilisais chez moi. C'était difficile et aussi interessant.

焦り禁物 La patience

* résumé en français en bas de page

ビコロール皿の欠け

朱の漆を土台にして錫でまく

錫や銀などの白い金属には、白目の漆を入れて調合したものを土台にすると習ったのだけど、赤目のものとの相性も面白いと個人的に思う

同じ金属を使っても雰囲気ががらっと変わる

欠けの部分に漆を少しずつ埋めていく

一気に埋めることはできないので、ミリ単位を施して、また時間を置いて施す。。の繰り返し

地道で忍耐が必要な作業だけど面白い

これからも少しずつやっていこう

La réparation de l'assiette bicolore.. Il me faut énormément du patience mais j'adore.

お茶碗の修理・割れ Réparation -Casse du bol à riz-

* résumé en français en bas de page
我が作ご飯茶碗直させていただく難しいけど、継ぐ楽しさ

全てのパーツを取っておいてくれたので、ほんの欠けの部分だけ漆で少し補って・・

朱漆に錫を施す

そうするとちょっと明るめな感じになるのと、周りの暗い感じとの目の錯覚で、錫粉を磨いた後でも一見ちょっと落ち着いた金に近い感じ・・と個人的に思ったりする

金より銀や錫を好む私だけどこうやって色目を楽しむのは面白いかも
La réparation du bol à riz qui appartient à une personne.

ミニ小鉢の修理・割れ Réparation -Casse de mini coupelle-

* résumé en français en bas de page

ミニ小鉢小さいものの割れ、結構難しい段差なくくっつけなければいけないのだけど、うっかり段差を作ってしまった・・なので、段差部分に砥の粉と水、漆を混ぜて作る錆漆というものを斜めに平たく盛ってみた(Tに交わる部分)なんかアクセントになって良かったかなと、とことんポジティブ思考次回は段差なくこれよりも上手にできるようになろう使える状態になるまで、我が家の一角において待つ・・
La réparation à la façon Kintsugi. La mini coupelle qui a été cassée en 4.

蕎麦猪口の修理・ヒビ Réparation -fissure du Sobachoko-

* résumé en français en bas de page

家使いの蕎麦猪口　作ったのは４年近く前少し前から結構なヒビが縦に入っていて、叩くと独特の音がする・・液体物をいれても漏れはなかったけど、そのうち危険な香りヒビの継ぎ練習

錫仕上げ

口元の漆が乾きすぎたのか、錫粉が載らなかったのでもう一度漆をつけてやったらもたっとしてしまった・・

また線が太くなりすぎたかな　特に外側

今後注意

音もしなくなって安心

もう少ししたらまた日常に取り込もう

La réparation avec la façon Kintsugi en utilisant la laque. La finition avec l'étain.

カップの修理・欠け Réparation -chip de tasse-

* résumé en français en bas de page
口元が２つ欠けて、そこからヒビがそれぞれに下に延びていたカップ

漆で修理してみた

朱色の漆を施して、錫粉をところどころ付けてみる

赤い風船のよう

コットンで軽く叩いたら、こんな感じで錫をまいたところにコットンの紋

嫌いでないかも

金属の粉をあまり纏わせないのもいいなと思いながらやってみた練習作

La réparation avec la laque ensuite un peu de poudre d'étain.

漆と戯れる。S'amuser avec la laque

* résumé en français en bas de page

こちらは日本で習って修理した器　

漆で継いだあと、純銀粉で撒いたもの

漆が接着になるのだけど、漆でかぶれる人も結構いるそうだ

幸いにも私はかぶれず・・でも最初かぶれなくても突然かぶれだす人もいるそうで、油断禁物

陶芸の合間の気分転換に、今のうち色々やってみよう

金継ぎ練習用を見越して(?) 私の不在の間に夫が器を何点か壊していた

とりあえず、欠け部分を捨ててしまったというこのカップから

手を滑らせて２箇所同時に欠けたと言っているが、どうしたら同時にこんな感じで欠けるのか

しかし、前のラムカンはもっと不可解な割れ方だった・・

それぞれの欠けの部分からヒビも下に伸びている

このカップは陶芸を始めたばかりの２０１２年に作ったもの

庭の土に市販の白土を少し混ぜた

土のように、漆とも上手くゆっくり付き合っていければ幸い

Je l'ai réparé avec la laque et la finition est avec la poudre d'argent au cours de Kintsugi au Japon.

Et pendant mon absence, mon mari a cassé quelques créations pour que je puisse m'entraîner au Kintsugi !?

Je commence aves cette tasse que j'ai créée en 2012.

漆 Laque

* résumé en français en bas de page

焼き直して器を直すのが結構楽しい昨今

やるからには出来る限りすっきり直したい

上のような場合、そのスッキリが焼き直しでは難しい

ということで、漆で直す修理法を今回の日本滞在で学んでみる

難しいけど、陶芸と一緒で、何度も繰り返して少しずつ。。

陶芸にほんのプラスアルファで出来たら面白いかなとおぼろげに思う

こちらは自分の好みで主に漆だけで仕上げているけど、ここに金属粉をまぶすとまた違う雰囲気に

ものによって判断できればいいのかな

面白い割れ方をしていると、楽しめる日本の伝統工芸

Réparation traditionnelle japonaise avec la laque.